自衛隊には、さまざまな号令があり、隊員は訓練の中で受け方や発し方を身に着けていく。
ここでは数ある号令の中から、基本の号令・行進の号令・らっぱの号令を紹介しよう。部隊を訪ねて録音した音声もぜひ聞いてみて。音が出るので、周囲にご注意を。
基本の号令:正しい姿勢を音声を紹介
全ての動作の起点となる「気をつけ」、そして自衛官の基本動作である「敬礼」など、基本となる号令を紹介する。
気をつけ
背筋と腕を伸ばし、両足はかかとをそろえ、つま先を男性は約60度、女性は約55度開く。「不動の姿勢」とも呼ばれる。
陸1 1 基本の号令 気をつけ
youtu.be敬礼 直れ
気をつけの姿勢から右腕を体の真横で地面と水平になるように上げ、肘を曲げて指先を眉のあたりに。「直れ」の号令で気をつけに戻る。
陸1 2a 基本の号令 敬礼 直れ
youtu.be休め
脚を開いて両膝を軽く伸ばし、手を後ろに回して待機姿勢を取る。
陸1 5 基本の号令 休め
youtu.be回れ 右
方向を180度転換する号令。①右脚を後ろに引き、②両足のかかとで180度右に回転し、右かかとを左かかとに引きつける。
陸1 6 基本の号令 回れ 右
youtu.be右 向け 右(左 向け 左)
体の方向を右(左)に90度転換する号令。①右(左)のかかとを軸に左(右)足親指の先に力を入れ、 90度回る。②左(右)足を右(左)足に引きつける。
陸1 7 基本の号令 右(左)向け 右(左)
youtu.be半ば右 向け 右(半ば左 向け 左)
右 向け 右(左 向け 左)と同じ要領で、体の方向を45度変える。
陸1 8 基本の号令 半ば右(左)向け 右(左)
youtu.be行進の号令:正しい姿勢と音声を紹介

隊員を移動させる号令。自衛官の行進は1歩75センチメートル(女性は70センチメートル)、1分間120歩が基準で、左足から歩くと決められている。
前へ 進め
予令「前へ」で体重を右足にかけ、動令「進め」で左脚から前進。上体は不動の姿勢で両腕を前方約45度、後方約15度で前後に振る。
陸2 1 行進の号令 前へ 進め
youtu.be駆け足 進め
手の甲を外にして両手を腰に上げて駆け足。歩幅は85センチメートル、1分間170歩の基準で進む。
陸2 2 行進の号令 駆け足 進め
youtu.be右(左)に向きを変え 進め
進行方向を転換する号令。横隊に並んだ隊員が「進め」で右(左)90度に方向転換。1番右の隊員はその場で方向転換し、2番目以降の隊員はそれに続く形で旋回し隊列を整えて行進する。
陸3 9 行進の号令 右(左)に向きを変え 進め
youtu.be半ば右(左)に向きを変え 進め
「右(左)に向きを変え 進め」と同様で、右(左)45度に方向転換し行進する号令。
陸3 11 行進の号令 半ば右(左)に向きを変え 進め
youtu.be回れ 進め
行進中に回れ右の要領で体を180度右に回転し、左足から踏み出し前進する。
陸2 3 行進の号令 回れ 進め
youtu.be半歩に 進め
速度を落とし行進するときの号令。速足のテンポのまま、歩幅を半分にして前進する。
陸2 7 行進の号令 半歩に 進め
youtu.be足を 替え
音楽に合わせて行進する際、音楽のリズムとステップがずれた場合などに左右の足を踏み替えるための号令。号令と共に、スキップのように片足で2歩ステップを踏んでリズムに合わせる。
陸2 10 行進の号令 足を 替え
youtu.be速足 進め
駆け足行進からスピードを落として行進するとき、または半歩行進からスピードを上げて行進するときの号令。
陸2 6 行進の号令 速足 進め
youtu.be足踏み 進め
その場で足踏みをする号令。この状態から行進に移るときは「前へ(駆け足)進め」の号令を続けて出す。
陸2 5 行進の号令 足踏み 進め
youtu.be分隊 止まれ
行進を停止する号令。動令「止まれ」で2歩脚を踏み出し、ピタッと止まる。
陸2 9 行進の号令 分隊 止まれ
youtu.beらっぱの号令:らっぱ手によるリアルサウンドを紹介

自衛隊では起床や課業開始、消灯など時間の節目をらっぱで伝える。らっぱを吹くらっぱ手の号令を紹介する。
用意(止め)
「用意」の号令でらっぱを水平に上げ、吹口を唇に当てていつでも吹けるようにする。演奏者の長にあたる隊員の合図で演奏し、「止め」の号令で元の姿勢に戻る。
陸R 1 1 らっぱの号令 用意(止め)
youtu.beらっぱサウンドはこちら!
陸上自衛隊のウェブサイト内「サウンド」では国歌などを聞くことができる。この中の「らっぱ」で起床など代表的な音が聞ける。
(MAMOR2026年1月号)
<文/臼井総理 録音協力/株式会社1991、陸上自衛隊第302保安警務中隊、富士学校、海上幕僚監部 写真/増元幸司 写真提供/防衛省>
※収録した号令は2025年10月末時点の防衛省資料を元に編集部でセレクトしています
※記事内容は上記掲載号の発売時点のものです


























