隊舎で規律正しい生活を送る自衛官だが、課業終了後や休日は私たち一般人と同じように、それぞれ自由な生活を楽しみ、趣味に親しむ隊員も多い。
中には、大きな大会やイベントに出たり、そのかいわいで有名になった自衛官もいるようだ。活発に活動する6人の隊員を紹介しよう。
ボディービル:鍛えた肉体美を披露する大会で優勝

海上自衛隊第2整備補給隊の馬場2等海曹(写真中央)は、日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)に所属。
上半身のバランスやシルエットなど、全体のカッコよさを重視する「メンズフィジーク」というカテゴリーで数々の大会に出場。
2024年には自衛隊隊員の肉体美NO.1を決める大会「自衛隊プレミアムボディ」において優勝を収めている。
今後の目標はメンズフィジーク168センチメートル以下級の全国大会での上位入賞だという。
スノーボード:“コブ斜面”を滑走する大会に参加
航空自衛隊の岐阜管制隊に所属する忠地空曹長は、スノーボードとモーグルの一般の愛好会に参加。週に2回、年間では約90日、雪面の滑降に熱中している。
「スノーボードでは、不規則に盛り上がった『コブ斜面』を滑る大会に参加しています」という忠地曹長は、これまで、全日本コブ選手権の各地区大会で何度も優勝を経験。
「今後の目標は、赤倉と月山、乗鞍、富士の各全日本コブ選手権でシーズン4冠王を達成することです!」
野球:社会人野球に出場して勝利を目指す

航空自衛隊の第2航空団整備補給群整備隊に所属する古谷3等空曹は、日本野球連盟(JABA)に加盟する社会人野球チーム「航空自衛隊千歳」の選手。課業外に週6日は練習に打ち込んでいる。
「2022年は北海道地区代表チームの補強選手として都市対抗野球大会に出場し、2回戦に進出。
社会人野球日本選手権の北海道予選では優勝し、本戦に出場。25年のプロアマ交流戦で読売ジャイアンツ(3軍)に勝利しています」と胸を張る古谷3曹。
バックカントリー:大自然を駆け抜けるスポーツ
防衛大学校教務部教務課の庶務陸曹・上野1等陸曹の趣味は、バックカントリー。スキー場など管理されたエリア以外でスキーやスノーボードを楽しむスポーツだ。
「夏は急な岩場などを登るアルパインクライミングや、未舗装の山道などを走るトレイルランニングなどで体力づくりをし、11月後半から月に3、4回、仲間とともに北アルプスなどの山域をメインに登山と滑降を行っています」
また、防大の山岳部顧問として、「安全登山の指導も行っている」という。
陸上:軽快に野山を走り抜き優勝に輝いた

陸上自衛隊滝ヶ原駐屯地(静岡県)の陸上部「持続走練成隊」で活動する、普通科教導連隊の川崎陸曹長(写真左)は、「駅伝やトレイルランニングの大会参加を通じて、自衛隊の存在をアピールしています」と話す。
これまで、富士山の麓と山頂を往復する、世界で最も高低差がある過酷な駅伝といわれる富士登山駅伝で優勝や区間賞を受賞。
日本代表として出場したトレイルランニングの大会、アジア太平洋選手権では、ロングトレイル部門で団体優勝と国別対抗優勝するなど、数々の実績を残している。
サッカー:神奈川県の1部リーグに所属
海上自衛隊の第4整備補給隊に所属する上原3等海曹は、厚木基地(神奈川県)のサッカーチーム「厚木マーカス」のプレーヤー。
週に4日は練習に励み、全国自衛隊サッカー大会(注)では優勝を果たしている。
「現在は社会人の神奈川県1部リーグに参戦中ですが、ワンランク上の関東リーグ昇格を目指しています。
地域の小・中・高校生へのサッカー指導や交流試合を実施するなど、サッカーを通じた海上自衛隊の広報活動にも力を入れています」
(注)自衛隊内で自衛隊員によって行われるサッカーの全国大会
(MAMOR2025年10月号)
<文/魚本拓 写真提供/防衛省>
※記事内容は上記掲載号の発売時点のものです



