石川県に所在する「航空自衛隊 小松管制隊」隊歌をご紹介します。
自衛隊には数多くの部隊があり、中には自隊のテーマソング「隊歌」を持つ部隊もあります。
その歌詞を読むと、国を、地元を愛する気持ち、家族、仲間を想う気持ちが表されて、各隊員の心意気が伝わってきます。そんな隊歌にあなたも触れてみてください。
小松管制隊とは…

小松基地公式ホームページより(https://www.mod.go.jp/asdf/komatsu/1/third/fourth/134.html)
小松基地(石川県)に所在する航空自衛隊の管制隊の1つ。
小松飛行場を離着陸する自衛隊機や民間航空機、さらには周辺空域を飛行する航空機の安全を確保するため、航空交通管制業務と航空管制器材の保守整備を行っている。
「航空自衛隊 小松管制隊歌」の歌詞を紹介

一
白山連峰山裾に 命の芽吹き春香る
ここに誓いし我が使命
翼羽ばたく精鋭の 航空管制導かん
我ら小松管制隊 ここにあり
二
九谷の里(1)に緑濃く 伝統の技継ぐところ
文武両道相共に 技能を磨き誇りとし
厳しき試練重ねたる
我ら小松管制隊 ここにあり
三
稲穂の光る加賀平野 梯川(2)は流れゆく
憧れ高き大空に 平和の願い湧き溢れ
熱き血潮にたぎる者
我ら小松管制隊 ここにあり
四
波の花咲く能登半島 荒波高き日本海
ここ矗として風にたち(3)
若き日の夢果てしなく
新たな時代創る者
我ら小松管制隊 ここにあり
この歌詞を解説
(1)石川県南部、加賀市の地名。色絵の磁器「九谷焼」の発祥地
(2)石川県南西部を流れる一級河川
(3)冬の日本海は強風と高波が日常だが、その中にあっても後ずさりせず、任務遂行のため歩み続ける、という意味
<作詞/池田久夫 作曲/中部航空音楽隊>
誇りと戒めを込めた歌詞に身が引き締まる
「当歌は、2007年ごろ、部隊の団結心と帰属意識を高めるために作られました。作詞は当時、当隊の整備班長として勤務していた隊員が担当し、また作曲は、中部航空音楽隊に依頼したと聞いています」と答えてくれたのは、小松管制隊の田中3等空尉だ。
歌詞には、日本海側唯一の戦闘航空団である第6航空団などを擁する小松飛行場の、飛行と安全を支える管制部隊としての誇りがうかがえる一方で、そこで勤務する者として、「日ごろからの努力と鍛錬を怠ってはならない」という戒めの意味も込められているという。
中でも田中3尉が気に入っているのが、2番の「伝統の技継ぐところ 文武両道相共に」の歌詞で、小松管制隊の隊員の管制および整備技量の高さ、また文武における精強さを表現しているところがお勧めポイントだそう。
現在は皆で歌うことはないというが、全隊員で実施する朝の清掃時に、放送で流しているのだとか。
朝一番に聞くことで、小松管制隊の一員であることの責任の重さを改めて感じながら、その日1日の任務に就くことができるという隊歌を、ぜひ聴いてみて!
(MAMOR2025年10月号)
<写真提供/防衛省>
※記事内容は上記掲載号の発売時点のものです
