福岡県に所在する航空自衛隊の「芦屋管制隊」の隊歌をご紹介します。
自衛隊には数多くの部隊があり、中には自隊のテーマソング「隊歌」を持つ部隊もあります。
その歌詞を読むと、国を、地元を愛する気持ち、家族、仲間を想う気持ちが表されて、各隊員の心意気が伝わってきます。そんな隊歌にあなたも触れてみてください。
芦屋管制隊とは…
航空保安管制群ホームページより(https://www.mod.go.jp/asdf/atcg/equipment/butai/ashiya/index.html)
芦屋基地(福岡県)に所在する航空自衛隊の管制隊の1つ。
1960年に創設され、基地内の芦屋飛行場を離着陸する航空機や周辺を飛行する航空機の安全を確保するために、航空交通管制業務と航空管制器材の保守整備を行っている。
「航空自衛隊 芦屋管制隊歌」の歌詞を紹介

一
はるけき山より 涌き出ずる
遠賀(1)の流れ 永遠に
空に飛び立つ 初鷹(2)を
交わす言葉に 血が通う
精鋭 ここに 集い来て
輝く 芦屋管制隊
二
はるかに 轟く 海鳴りは
千古の息吹か 響灘(3)
任務を遂たす 同胞の
空の守りに ゆるぎなし
固い絆に 結ばれて
栄えある 芦屋管制隊
この歌詞を解説
(1)福岡県の筑豊地方から北九州市、中間市、遠賀郡を流れる遠賀川のこと
(2)戦闘機操縦者として初めてジェット機に搭乗する学生パイロットのこと
(3)関門海峡の北西に広がる海域
<作詞/岡田 求 作曲/田村 実 編曲/坂本洋一>
部隊の歴史を知り、愛隊心を揺さぶる隊歌
「当歌は、芦屋基地所在地周辺への愛着と、部隊の士気高揚および一致団結を図るため、東京オリンピック開催の1964年に作られました」と語るのは、芦屋管制隊総括班長の市村1等空尉だ。
作詞、作曲は共に航空自衛官(退官)が、編曲は現役の航空自衛隊音楽隊員が担当したという。「歌詞には、芦屋飛行場で航空交通管制業務を行い、航空機の安全運航を支えているんだ、という部隊の気概が込められています」と市村1尉。
いっぽうメロディーは、日本の青い空を守る航空自衛隊をイメージし、突き抜ける晴天をほうふつとさせる明るく快活な曲調になっているという。
中でも市村1尉の一推しは「空に飛び立つ初鷹を交わす言葉に血が通う」のフレーズ。
「航空管制官と操縦者の熱い気持ちのこもった無線通信のことを歌った詞は、心に刺さりますね」
今は歌う機会はめったにないそうだが、帰属意識を高めるために、週に1度、隊内放送として流しているそう。
若手隊員にとっては部隊の歴史を知ることができる、ベテラン隊員にとっては愛隊心を揺さぶる賛歌だという隊歌を、ぜひ聴いてみて!
(MAMOR2025年8月号)
<写真提供/防衛省>
※記事内容は上記掲載号の発売時点のものです

