陸上自衛隊の対空戦闘部隊「第2高射特科大隊」の隊歌をご紹介します。
自衛隊には数多くの部隊があり、中には自隊のテーマソング「隊歌」を持つ部隊もあります。
その歌詞を読むと、国を、地元を愛する気持ち、家族、仲間を想う気持ちが表されて、各隊員の心意気が伝わってきます。そんな隊歌にあなたも触れてみてください。
第2高射特科大隊とは…

第2高射特科大隊ホームページより(https://www.mod.go.jp/gsdf/nae/2d/unit/butai/2aa/hyousi/phot/phot.html)
旭川駐屯地(北海道)に駐屯する陸上自衛隊第2師団隷下の高射特科部隊。
対空戦闘部隊で、敵の航空機やミサイルを地対空ミサイルなどで迎撃する任務を担う。
「陸上自衛隊 第二高射特科大隊歌」の歌詞を紹介

一
東にそびゆ大雪(1)の 悠揚迫らぬ峰姿
制空の力厳として 北の空に鳴りひびく(2)
二高特大 その名も高し
二
西に怒とうの日本海 大波とどろき巌をかむ
団結の力乱れなく 北辺の地は安らかに
二高特大 その名も強し
三
南に下る石狩(3)の 悠々不変の川の面
伝統の力うけ継ぎて
空の護りは揺るぎなく
二高特大 その名も清し
四
北より吹雪く雪けむり
寒風猛く肌をさす
練磨の力火と燃えて
必勝の意気天を衝く
二高特大 その名も薫る
(1)旭川から見ると東にそびえる、旭岳などの山々からなる巨大な山塊「大雪山」のこと
(2)敵の航空機など空の脅威に対し、対空射撃をしたときの音が鳴り響くさま
(3)北海道の中西部を流れ、日本海へと注ぐ一級河川「石狩川」のこと
<作詞/川瀬亮二 作曲/米本 稔>
前身部隊から受け継ぐ北の空を守り抜く思い
「当歌は、第2高射特科大隊の前身、第2特科連隊第6大隊時代に作られた大隊歌が元となっており、隊員の士気向上や団結強化のために作られたと聞いています。
1988年の改編後、1~4番の各歌詞の最後に出てくる部隊名を2特6大から2高特大に変更した経緯があります」と教えてくれたのは、第2高射特科大隊の氏家2等陸曹だ。
その大隊歌には、北海道ならではの雄大な自然と厳しい寒さが歌われるとともに、北方防空の要としての威厳や高射大隊としての団結力の強さ、それを次世代にも継承し、どんな困難があろうとわれわれの部隊が北の空を守るんだ! という強い思いが込められているという。
まさにそれを表した3番の歌詞「伝統の力うけ継ぎて 空の護りは揺るぎなく」が、氏家2曹のお気に入りの一節なのだとか。
現在は、大隊朝礼の場にて全員で歌うこともあれば、退官行事などでBGMとして流すこともあるそう。
隊員自ら歌ったり、耳にしたりすることで、高射隊員としての使命を自覚し、いっそう結束を深めようと思わせてくれるという大隊歌を、ぜひ聴いてみて!
(MAMOR2025年7月号)
※記事内容は上記掲載号の発売時点のものです
