防衛省や陸・海・空各自衛隊にはさまざまなロゴマークがある。
士気を高めたり、広報に役立てるために制作されたロゴはざっと数えただけでも200個を超え、中には創隊や周年を記念する特別なものも。
こうした自衛隊のロゴマークにまつわる豆知識を紹介しよう。
創隊や周年を記念した特別なロゴマークがある

(左)陸上自衛隊の創隊70周年を記念するロゴマーク。桜の花びらと道をモチーフに、「これまでの歩みと将来の充実・発展」を表現
(中央)海上自衛隊の創隊70周年を記念するロゴマーク。「守る未来、つなぐ海」をキャッチフレーズに、誇り高い海自の伝統を表現。「7」は風をイメージしてデザインされている
(右)航空自衛隊の創隊70周年を記念するロゴマーク。「大空とその先へ」をキャッチフレーズに、新領域の「宇宙」を背景にしている
自衛隊には、各部隊のロゴマークだけでなく部隊の創隊を記念したロゴマークがある。例えば、2024年7月の3自衛隊の創隊70周年時には、それぞれの記念ロゴマークが制作された。
護衛艦『さわぎり』の就役35周年を記念したロゴマーク。一撃を放つ勇猛な豹を表現し「グレイパンサー」と命名した
また、25年3月には、就役35周年を記念して護衛艦『さわぎり』がロゴをリニューアル。自衛隊では、装備品の就役を記念したロゴマークも制作している。
外国軍との共同訓練でロゴマークが作られる
アメリカ陸軍と2022年に実施された共同指揮所演習「YS(YAMA SAKURA)-83」のロゴマーク
同盟国との共同訓練など、大きなイベントの際にもロゴマークを作成することがある。
その目的は、訓練に挑む隊員たちの士気高揚を図るため。
なお、作成したロゴマークのワッペンは、共同訓練を行う他国軍が作成したワッペンと交換するという慣習がある。ロゴマークが他国の隊員との交流のためのツールとなっているのだ。
隊員の任務や技能を表すロゴマークがある
自衛官の職務や技能を表すロゴマークもある。
「き章」と呼ばれる、制服に着用するロゴマークがそれだ。
任務の役割を表す全16種類それぞれに対応した職種き章や、各種技能を表す約40種類のき章があり、例えば、地上での戦闘を行う普通科では小銃を図案化するなど、各職種が使用する道具や任務を象徴するデザインになっている。
職務や技能を表すロゴマークであるき章(例)
【普通科(陸自)】
任務で使用する小銃、桜星および月桂樹の葉を組み合わせたデザイン
【化学科(陸自)】
化学の象徴として実験器具のフラスコに桜星を配したデザイン
【機甲科(陸自)】
象徴となる戦車および天馬(ペガサス)を組み合わせたデザイン
【武器科(陸自)】
火炎弾およびスパナを組み合わせてかぶとを模したデザイン
【施設科(陸自)】
城と橋を組み合わせ、横にしたE(Engineer)の形になっている
【衛生科(陸自)】
ギリシャ神話に登場する医学の神アスクレピオスの杖がモチーフ
【需品科(陸自)】
鍵は倉庫管理、ロートは燃料補給、三日月は糧食補給を象徴している
【情報科(陸自)】
情報の象徴である金烏、鋭い分析を象徴する日本刀などで構成される
【音楽科(陸自)】
弦楽器リラの下部に桜星を配し、外側を円で囲ったデザイン
(MAMOR2025年7月号)
<文/魚本拓>
※記事内容は上記掲載号の発売時点のものです











