自衛隊には、部隊の精強さを表現し、隊員の士気を高めるためのロゴマーク(シンボルマークもロゴマークに含める)がある。
どれが一番カッコいいか? 編集部が数えただけでも、軽く200個を超える中から、マモルが選出した審査委員・押切もえさんが選んだロゴマークを、「自衛隊ロゴマーク大賞」の「押切賞」として紹介する。
【押切もえ】
1979年、千葉県出身。モデル、タレント、アーティスト。10代でファッション誌『Popteen』(角川春樹事務所)の読者モデルとして活動を始め、その後『CanCam』(小学館)専属モデルとして話題に。テレビやラジオなど幅広く活躍。近年は画家としても活動の幅を広げている
<押切賞・総合部門大賞> 第4航空群(海上自衛隊)
受賞した第4航空群は、どんな部隊?
P-1による日本とその周辺海域の警戒監視を行う部隊。厚木航空基地(神奈川県)に所在し、司令部や航空部隊、補給部隊、基地隊があり、硫黄島、南鳥島も管轄している
論評:奥行きと輝きを感じる、洗練されたデザインにひかれました
全体にまとまりがあり、限られた画角の中に奥行きと静かな輝きを感じました。シンプルでありながら印象に残る構成で、同系色の落ち着いたトーンも品があってとてもステキだと思いました。
部隊コメント
広報室長の畔柳2尉です。南鳥島と硫黄島のシルエットを入れ、哨戒機が日夜海上を守る姿を現した自慢のロゴマークです。当隊のロゴマークに高い評価をいただき大変光栄です。
<押切賞・躍動感部門大賞> ブルーインパルス(航空自衛隊)
受賞したブルーインパルスは、どんな部隊?
松島基地(宮城県)に所在し、航空自衛隊唯一のアクロバット飛行を行う部隊で正式名称は、「第4航空団飛行群第11飛行隊」。広報のために、全国各地の航空祭や国民的な行事などで美しい編隊飛行を披露する
論評:一目で伝わる迫力と、力強い躍動感にひかれました
線がはっきりしていて、ロゴマーク全体にダイナミックな動きが感じられるところが印象的でした。ブルーインパルスの迫力やスピード感が、シンプルな構成の中でしっかりと表現されていて、見た瞬間に伝わってくる力強さがあります。
説明がなくても伝わるわかりやすさと、美しさのバランスがとても素晴らしいと感じました。
<押切賞・ゴージャス部門大賞> 第126地区警務隊(陸上自衛隊)
受賞した第126地区警務隊は、どんな部隊?
自衛隊で警察の役割を担う練馬駐屯地(東京都)に所在する部隊。隊員は、司法警察権を持ち、犯罪の捜査・予防のほか、重要人物の警護、道路交通統制などを行い自衛隊内の秩序維持に寄与する
論評:重厚感と洗練が共存する、完成度の高いデザイン
黒、金、銀のカラーリングがとてもかっこよく、全体のバランスも洗練されていて引かれました。配色にメリハリがあり、力強さと品格の両方を感じさせてくれます。
無駄のない構成の中に、警務隊という存在の誇りや信念のようなものが込められているように思いました。眺めるほどに存在感が増す、完成度の高いデザインです。
(MAMOR2025年7月号)
<文/魚本拓>
※記事内容は上記掲載号の発売時点のものです






