最新号のご案内(9月21日発売 定価:630円)
今一番ホットな南西諸島の防衛拠点をガイド ハイサイ、美ら島まもる自衛隊さん
わが国の防衛態勢は、近年、中国の海洋進出や頻発する北朝鮮のミサイル発射実験などを念頭に、
日本の南西地域で自衛隊を増強する方針、いわゆる南西シフトが進んでいます。それに伴い、ここ10年の間に、島しょ部に新たな駐屯地・基地が次々と新設されました。
それぞれの島にやって来た“自衛隊さん”たちは、どのような設備で、いかなる任務についているのか、案内します。そして現地で美しい島を守る隊員たちにも話を聞いてみました。
コミュ力でつくった新鋭潜水艦『たいげい』 海上自衛隊第4潜水隊
2022年3月、海上自衛隊の最新鋭潜水艦『たいげい』型1番艦(注1)が就役しました。リチウムイオン電池搭載艦のため航行能力が高く、潜航時間も大幅に長くなっています。新しく艦艇をつくるとき、造船所に乗員が出向き、運用しやすいようにカスタマイズしていく「ぎ装」という工程があります。
『たいげい』でも、多くの乗員が「ぎ装員」として参加し、コミュニケーション力を発揮し、造船所担当者や乗員同士で話し合い、「最強」の潜水艦を、「最高」につくり上げたのです。
(注1)同じ設計で最初に建造された艦を「1番艦」と呼び、以後、それに付けられた艦名が型式名となり、以降、建造される艦を、「〇〇」型2番艦、「〇〇」型3番艦……と呼ぶ