普段の取材ではなかなか聞けない自衛官のホンネにズバリ迫る! 今回隊員たちに聞いたのは「印象に残っている戦争映画」、「勝負メシ」「生まれ変わったらなりたいもの」の3つ。
Q:「印象に残っている戦争映画は?」
「『プラトーン』(1986年 ワーナー・ブラザース映画)善悪の区別がなくなる狂気の中で、正しいことを貫くチャーリー・シーンがカッコいい!」(40代・男・3佐)
「『空母いぶき』(2019年 キノフィルムズ)平和だった日常が急に見ず知らずの不審船に発砲され、そこから護衛艦隊を率いての戦闘になるのだが、予想もしなかった1日が始まる感じがハラハラし印象に残っている」(20代・男・3曹)
「『フルメタル・ジャケット』(1987年 ワーナー・ブラザース映画)ハートマン軍曹の新兵教育シーンは、演者のリー・アーメイの演技が演技とは思えない迫力があり、つい画面越しに「サー、イエッサー! 」と言いたくなる」(30代・男・2曹)
「『永遠の0』(2013年 東宝)当時の搭乗員たちの生と死に対するさまざまな想いや覚悟に心を打たれた」(30代・男・1尉)
「『ブラックホーク・ダウン』(2001年 東宝東和)海賊対処派遣中に搭乗員みんなで見て、敵地には絶対に不時着したくないと思った」(30代・男・2曹)
「『火垂るの墓』(1988年 東宝)ただただ、戦争はしてはならないと思う」(40代・女・1曹)
「『地獄の黙示録』(1979年 ヘラルド)小学生のときに観た映画だったので、ベトナム戦争を題材にした内容について当時は理解することはできなかったものの、ヘリが編隊を組んで地平線から現れるシーンの格好良さは強く記憶に残っている」(50代・男・曹長)
「『プライベート・ライアン』(1998年 UIP)予想を超える過酷な戦場下でありながら、的確に部下を指揮していたことが印象的であった」(30代・男・1尉)
(海上自衛隊 厚木航空基地 第51航空隊を対象に2022年2月調査)
Q:「あなたの勝負メシは?」
「すき焼き丼。夕食に食べたすき焼きの残りを翌日の朝、熱々のご飯にかけて食べると元
気になります」(50代・男・3佐)
「焼きおにぎりとカレー。陸上競技大会の朝に、焼きおにぎりとカレーを食べたところ、自己ベストが出たためルーティンとして取り入れています」(20代・男・士長)
「あんかけスパゲティ大盛。名古屋名物のあんかけスパゲティ。トマトベースのスパイシーなあんかけソースをスパゲティに絡めて食べれば絶品!」(40代・男・2曹)
「生春巻き。ライスペーパーに好きな野菜や魚介を挟む生春巻きは、食物繊維が豊富な低カロリーメニュー。体調を整えてくれる一品だと思います」(20代・男・2尉)
「本練りのようかん。試験に挑むときは糖分で脳を働かせるためにようかんを食べています。『本練り』のようかんを選ぶ理由は『本番』に向けてどのように勉強したらいいのか『練る』ためです」(20代・男・士長)
「カレー。肉類やスパイスをたっぷり使ったカレーは、セロトニンと呼ばれる幸せホルモンが分泌され、幸福感を得やすくなるそうです。カレーを食べて幸せをチャージしています!」(20代・男・士長)
(航空自衛隊 佐渡分屯基地を対象に2022年3月調査)
Q:「もし生まれ変わったら何になりたい?」
「パティシエ。1日中スイーツの香りに包まれていたい」(20代・男・3曹)
「医者。命を救う素晴らしい仕事だから」(40代・男・2曹)
「スーパースター。矢沢永吉の大ファンだからです!」(50代・男・准尉)
「アナウンサー。さまざまな出来事を最前線で伝えたい」(20代・女・士長)
「パイロット。空を飛んで世界中に行きたい」(20代・男・3曹)
「プロ野球選手。中学、高校の6年間野球部でした。今でも夢です!」(30代・男・3曹)
「小説家。小さいころから純文学が好きだから」(30代・男・3曹)
「演出家。演劇を観るのが好きなので!」(20代・女・士長)
「養蜂家。蜂と苦楽を共に過ごしたいから」(20代・男・3曹)
「絵画の修復家。自分の好きなことをつきつめてみたい」(20代・男・士長)
(中央特殊武器防護隊を対象に2022年4月調査)
(MAMOR2022年6月号、7月号、8月号)
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