• 画像1: 災害・有事を生き残る!自衛官が「非常用持出袋」に入れているマストアイテムは?

     地震、台風、豪雨、大雪、火山噴火…過去に例のない規模の自然災害が、ここ数年増えています。さらに、ニュースなどで目にする他国からの侵略などの有事も、私たちの国で起きないとはいえない国際情勢になってきました。

     そこで災害派遣活動で経験を積んだ自衛官や、日ごろから防災ついて研究・活動をしている専門家に自分を守るための持ち物やサバイバル術を教えてもらいました。

    非常用持出袋に必ず入れているアイテム

    『災害・有事を生き残る! 自衛隊防災サバイバル術』(扶桑社刊)

     災害時に家族の命を守るためのバイブル本『災害・有事を生き残る! 自衛隊防災サバイバル術』(扶桑社刊)。災害時に命を守るための知恵やテクニックが満載の一冊です。

     今回は、任務で多くの被災現場を見てきた自衛官が、個人的に、自分の家庭の非常用持出袋に必ず入れているアイテムを紹介します。

     マストアイテムは、決して珍しいものではなく、どこにでも手に入るものばかりです。

    ・ヘッドライト

     停電の際の明かりになり、両手があくので、トイレに行く際や救援物資を運ぶ際などにも役立ちます。また、足元の悪い道で転んでも、両手がつければ大きなけがを避けられます。

    ・密閉保存袋

     洋服や下着などを入れて空気を押し出して密閉すれば、かさばらないので多めに準備できます。また、雨に降られてカバンが濡れても袋の中身を濡らさずにすみます。臭いの出るゴミも密閉すれば防臭できます。

    ・ガムテープ

     テープの上に油性ペンで文字を書けば、付箋紙としても使え、穴があいた靴底などに張れば簡易補修も可能。

    ・おしりふき用ウェットシート

     赤ちゃんのお尻拭き用は肌への刺激が強くないため、体はもちろん顔まで使用でき、全身を清潔に保つのに役立ちます。

    ・生理用ナプキン

     予備として持っておくほかに、けがをした際の止血、傷口の保護にも使えます。

    ・折り畳みバケツ

     水を確保したいときや、洗濯をするときなどにも使えます。

    ・スリッパ

     避難所で靴を脱いでくつろぎたいときにあると便利。衛生面の上でも履きたいもの。

    ・マッサージグッズ

     ローラーやツボ押しなどのマッサージグッズを持っておくと、ストレスの多い避難所生活でのリフレッシュに役立ちます。

    ・チューインガム

     歯磨きの代替品として。また、ガムをかむという動作を継続することで、脳内で働く神経伝達物質「セロトニン」が分泌され、気持ちを落ち着かせる効果も期待できます。

    ・ビタミンなどのサプリメント

     長期間の避難生活による野菜不足などで、便秘など体調不良を起こさないため、たりない栄養素を補います。

    災害直後の危機から身を守るテクニック

     次に、実際に災害が起こってしまったとき、自分の身を守るために知っておきたいことを紹介します。

    ●地震で家屋が倒壊しそうなとき

     地震発生! となったら、まずは頑丈なテーブルの下に入って身を守ること。近くに丈夫なテーブルがない、という場合は、タンスに壁などが倒れかかったりしてできる空間「三角地帯」ができそうな部分に逃げ込みましょう。

     実際に、2017年のメキシコ中部地震では、この三角地帯に逃げた人の生存率が高かったことが証明されていると言います。

    ●地震でエレベーターに閉じ込められそうになったとき

     エレベーターの中で地震に遇ったら、すべての階のボタンを押します。 新型のエレベーターであれば最寄りの階に自動停止しますが、旧機種にはその機能がないこともあるからです。

     閉じ込められた場合は、慌てずに非常用呼び出しボタンやインターホンを押す、壁をたたくなどして外部へ連絡しましょう。

    ●洪水で床下浸水しそうなとき

     川が氾濫するなどした場合は、家屋が浸水する前に家を出て、安全な場所へ避難するのが大前提です。

     すでに浸水してしまっている場合は無理に避難しようとせず、戸建てなら2階以上に、マンションなら上の階へと「垂直避難」して救助を待ったほうがいいでしょう。膝のあたり=50センチメートルくらいの水かさでも流されてしまう危険があります。

    日頃から、あらゆる災害に備えておくことが大切

     命の危険は、自然災害だけではありません。ミサイルが飛んできたらどこに避難するべきか、テロの現場に遭遇してしまった…など、なにが起こるかわかりません。70年以上平和が続く日本では、こういう情報がほとんど配信されていないので、貴重な情報源になるのではないでしょうか。

     現場を実際に見ている自衛隊の方々たちだからこそ伝えられる『災害・有事を生き残る! 自衛隊防災サバイバル術』(扶桑社刊)をぜひチェックしてみてくださいね。

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