自衛隊の基地・駐屯地にあり一般の人でも実際に入ることができる広報・史料館。数ある中から、特色ある広報施設を選んで紹介しよう。コロナ禍が明けたらリアルに行ける場所だ。
無料で国防について学べる広報・史料館に行こう
日本を守るための活動は私たち国民の理解の上に成り立っているという方針のもと、防衛省・自衛隊はさまざまな広報活動を積極的に行っており、陸・海・空各自衛隊の基地・駐屯地には広報館や史料館などがある所も。その数は、日本全国で130カ所以上もあるのだ。戦車や航空機などの実機が展示されている大型の広報施設もあるが、中には歴史的に貴重な所蔵品などを展示している施設もある。ここでは一部ではあるが、特色のある所蔵品を展示している広報館や史料館を紹介したい。
現在は休館中であったり、新型コロナウイルス感染症の拡大防止策として、検温や入場制限、電話やEメールによる事前予約が必要となる場合があるが、入館は全て無料。遠方への移動が可能になったら、旅行を兼ねて足を運んでみてはどうだろうか。
自衛隊の特色ある広報館&史料館MAP
屯田兵の貴重史料がずらり!
1:旭川駐屯地/北鎮記念館
北海道開拓に関わった屯田兵の史料や旧軍史料などを展示
住所:北海道旭川市春光町国有無番地(問)0166-51-6111
“北の守り”の歴史を一挙展示
2:大湊基地/北洋館
「北方の海上防衛」をテーマとした、旧海軍の貴重な史料約1000点を展示
住所:青森県むつ市大湊町4-1(問)0175-24-1111
陸戦の史料や伊達家ゆかりの史料があるぞ!
3:仙台駐屯地/防衛館
戦国時代から昭和までの陸戦や陸上自衛隊に関する史料などを展示
住所:宮城県仙台市宮城野区南目館1-1(問)022-231-1111
旧軍施設を再現したジオラマは必見!
4:霞ヶ浦駐屯地/広報センター
旧軍史料のほか1929年に日本に飛来した飛行船ツェッペリン号の史料を展示
住所:茨城県土浦市右籾2410(問)029-842-1211
巨大そろばんが来館者を出迎える
5:小平駐屯地/史料館
旧軍時代の制服や、大型そろばんなど会計や警務などの史料を展示
住所:東京都小平市喜平町2-3-1(問)042-322-0661
乃木大将が考案した義手が見られるぞ!
6:三宿駐屯地/彰古館
X線装置など日清・日露戦争時代からの旧軍医学関連の史料を展示
住所:東京都世田谷区池尻1-2-24(問)03-3411-0151
旧軍時代の無線機がずらり!
7:久里浜駐屯地/歴史館
旧軍時代の無線機や電話機など、通信関連の史料や写真などを展示
住所:神奈川県横須賀市久比里2丁目1-1(問)046-841-3300
真珠湾攻撃の“あの”暗号文が見られる
8:豊川駐屯地/三河史料館
陸上自衛隊の活動写真や「真珠湾攻撃の暗号文」などの旧軍史料を展示
住所:愛知県豊川市穂ノ原1-1(問)0533-86-3151
元帥刀が2本展示されているのはここだけ!
9:山口駐屯地/防長尚武館
寺内正毅・寿一両元帥の元帥刀など旧軍の史料や装備品などを展示
住所:山口県山口市上宇野令812(問)083-922-2281
特攻隊員の遺品など太平洋戦争の歴史が分かる
10:国分駐屯地/薩摩隼人記念館
山下奉文旧陸軍大将の軍服など旧軍史料や陸上自衛隊の活動写真などを展示
住所:鹿児島県霧島市国分福島2-4-14(問)0995-46-0350
<文/臼井総理>
(MAMOR2021年12月号)