普段の取材ではなかなか聞けない自衛官のホンネにズバリ迫る! 今回隊員たちに聞いたのは「好きな装備品」、「人から言われてうれしかった言葉」「いちばん緊張した任務や訓練」の3つ。そして、広報課の隊員たちには自衛隊員ならではの回答が聞ける質問をしてみました。
Q:「好きな自衛隊の装備品は何ですか?」
「初めて射撃をし、その重さと衝撃を体感して実弾を撃つことの重大さを実感した、64式小銃です」(30代・男・1尉)
「多用途ヘリコプターUH-1J。自分が高校生で進路に迷っているとき、たまたま飛行していたこのヘリを見て、自分も航空機に乗ってみたいと興味を持つきっかけになりました」(20代・男・2曹)
「高機動車です。荷物をたくさん運べて走破性に優れ、いろいろな場面で活躍する車両なので、自家用車として欲しい!」(30代・男・1尉)
「楽しいときもつらいときも、若かった時代を共に駆け抜けた90式戦車」(40代・男・曹長)
「『そうりゅう』型潜水艦。国産技術の結晶だから」(30代・男・1尉)
(陸上自衛隊 教育訓練研究本部 開発実験団 飛行実験隊を対象に2021年2月調査)
Q:「自衛隊に入ってから、人から言われてうれしかった言葉は?」
「先輩からの『厳しい訓練によく耐えた』という言葉。その当時を思い出すと、どんなことでも乗り切ることができます」(30代・男・3曹)
「家族や友人に「ちゃんとした人間になったね」と言われたこと。入隊前は遅刻やドタキャンが多かった自分が、入隊後時間を守れるようになって言われた言葉です」(30代・男・2曹)
「先輩が、私の作った料理を『おいしい!』と言ってくれたことです。自衛隊に入ってゼロから始めた料理を、ほめてもらえたことがうれしかったです」(20代・男・士長)
「『○○さん(私)みたいな先輩になりたいです』という後輩からの言葉。指導に悩みながら毎日必死だったときに言われ、うれしくて泣きそうでした」(30代・女・2曹)
「教官からの『とても声が出ていて感動した』という言葉。私は人前で声を出すことが苦手で一生懸命声を出したので、とてもうれしかったのを覚えています」(20代・女・士長)
(自衛隊横須賀病院教育部の隊員に2021年1月調査)
Q:「自衛隊の訓練や任務で、いちばん緊張したのはどんなときですか?」
「初めて実弾で射撃訓練を行ったとき。手順を間違うと命に関わることなのでとても緊張した」(30代・男・3曹)
「部外の人に自衛官として初めて接したとき。自衛官になったことを再認識し、身が引き締まる思いだった」(20代・女・士長)
「アメリカでの射撃訓練。初めての海外で、実弾訓練ということもあり人生で一番緊張した」(30代・女・3曹)
「弾道ミサイルに対処する任務でミサイル発射スイッチに手をかけたとき。押したら世界情勢が変わってしまうという緊張感があった」(40代・男・1曹)
「東日本大震災の際、福島第1原発の冷却放水を行ったこと。あらためて任務の重要性を感じ、2度とあってはならないことと実感した」(30代・男・3曹)
(航空自衛隊第4高射群第12高射隊を対象に2021年1月調査)
(MAMOR2021年4月号、5月号、6月号)