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     1960年代、子どもたちを熱狂の渦に巻き込んだ空想特撮テレビドラマ 『ウルトラマン』が、庵野秀明&樋口真嗣のタッグによってスクリーンに登場します。この制作に、防衛省・自衛隊が全面協力し、作中では自衛隊も大活躍!

     5月20日発売のMAMORでは、防衛省職員で禍特対の班長役で出演する西島秀俊さんからのコメント、ドラマの主要メンバーを演じる早見あかりさん、そして樋口真嗣監督のインタビューを掲載している。

     今回は、本特集のなかから、劇中に登場した自衛隊の装備品についての解説を公開する。

    『シン・ウルトラマン』

    作品概要:地球上に次々と巨大不明生物「禍威獣」(カイジュウ)が出現。日本政府は禍威獣対策を主とした防災庁および専従組織「禍威獣特設対策室(カイジュウトクセツタイサクシツ)」通称・禍特対(カトクタイ)を設立した。しかし通常兵器での応戦は限界を超え、国土防衛の維持が困難となりつつあった。そんな折に大気圏外から謎の飛翔体が飛来。それは人間と同じ形をした銀色の巨人。禍特対の報告書には「ウルトラマン(仮称)、正体不明」と書かれていた。

    脚本:庵野秀明 監督:樋口真嗣 出演:斎藤工、長澤まさみ、有岡大貴、早見あかり/西島秀俊ほか
    製作:円谷プロダクション、東宝、カラー 配給:東宝 TOHOシネマズ日比谷など全国の映画館で公開中

    各種装備品が登場するだけでなく、強い自衛隊が描かれている

    画像: 禍特対の指揮所は自衛隊が演習などで使用している天幕や器材などをセットで再現し、緊張感ある現場の雰囲気を作り出した ⓒ2021「シン・ウルトラマン」製作委員会 ⓒ円谷プロ

    禍特対の指揮所は自衛隊が演習などで使用している天幕や器材などをセットで再現し、緊張感ある現場の雰囲気を作り出した ⓒ2021「シン・ウルトラマン」製作委員会 ⓒ円谷プロ

    『シン・ウルトラマン』では防衛省・自衛隊の協力の下、数多くの装備品や本物の自衛隊員が登場している。怪獣映画においては、地上から攻撃する自衛隊の主力は戦車が定番だった。

     しかし2016年の『シン・ゴジラ』以降、主力は16式機動戦闘車に代わり、『シン・ウルトラマン』にも登場。樋口監督が「自衛隊の強い部分を見せたかった」と話すとおり、禍威獣を倒す活躍を見せる。また海上自衛隊の護衛艦が禍特対を援護している。

     ほかにも禍特対メンバーが現場に移動する際はUH−60JAやCH−47JAなどのヘリコプターを利用。ロケ地としても陸自の駐屯地(木更津や相馬原など)や海自の横須賀地区などのエリアを提供し、斎藤工さん扮する神永新二がウルトラマンに変身するシーンは、群馬県の相馬原駐屯地で撮影された。

    シン・ウルトラマンに登場する主な装備品を紹介

    UH-60JA

    画像: UH-60JA

    地上部隊の航空輸送のほか、災害派遣での物資輸送などにも使用する多用途ヘリコプター。悪天候や夜間でも活動できるように、赤外線暗視装置や航法気象レーダーなどを備えている。劇中では禍特対メンバーの輸送シーンに登場した。

    <SPEC>全幅:16.36m 全長:19.76m(寸法はローター回転時) 全高:5.13m 巡航速度:約240km/h 航続距離:約470km 全備重量:約10t

    CH-47JA

    画像: CH-47JA

    基地・駐屯地や部隊などに対して、車両や必要な器材などを運ぶ輸送ヘリコプター。愛称は「チヌーク」。陸自と空自では機体の塗装が異なるほか、空自の機体には気象レーダーなどが装備されている。UH-60JAと同様に禍特対メンバーを輸送した。

    <SPEC>全幅:44.4m 全長:43.9m 全高:14.2m 航続距離:約6500km(12t搭載時) 最大速度:約1000km/h 全幅:18.29m 全長:30.18m(寸法はローター回転時) 全高:5.69m 全備重量:22.7t

    87式偵察警戒車

    画像: 87式偵察警戒車

    25ミリ機関砲などを備え、偵察・警戒任務などを担う装甲車両。都心に出現した禍威獣対処のため現場に出動した。

    高機動車

    画像: 高機動車

    人員輸送用の車両。未舗装の道でも高速で走行でき、高い機動力を発揮する。また空気圧がゼロになっても一定距離を走行できるランフラットタイヤが採用されており、被弾しても走行を続けることができる。禍威獣ガボラの出現現場へ隊員を輸送する任務などで登場。

    <SPEC>全長:約4.91m 全幅:約2.22m 全高:約2.35m 重量:約2.7t 最高速度:125km/h

    16式機動戦闘車

    画像: 16式機動戦闘車

    2016年に採用された国産戦闘車両。装備した105ミリ砲で火力支援や対戦車戦を行う。悪路や舗装路での機動性に優れるほか、輸送機によって空輸することができるため、遠隔地にも迅速に展開できる。劇中では禍威獣を撃退するなどの活躍を見せる。

    <SPEC>全幅:2.98m 全長:8.45m 全高:2.87m 全備重量:約26t 最高速度:約100km/h

    護衛艦『てるづき』

    画像: 護衛艦『てるづき』

    弾道ミサイルの警戒・対処に従事する護衛艦を、敵の航空機や潜水艦などから攻撃される可能性に備えて、それらの攻撃から守る役割を担う護衛艦。高い防空能力を生かし、広域捜査・追尾などを行う。東京湾近郊に出現した禍威獣をミサイルで攻撃する。

    <SPEC>基準排水量:5050t 全幅:18.3m 全長:151m 速力:約56km/h 深さ:10.9m 喫水:5.4m

    (MAMOR2022年7月号)

    <文/古里学>

    MAMOR 5月20日発売号の特集「シン・ウルトラマンと新しい自衛隊の描かれ方」より

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