• 画像1: 南極でペンギンとお散歩!? 自衛官が体験した非日常体験

     行きたいときに、行きたい所へ、自由に旅をすることがしにくい時代です。そこで、マモルでは、仮想旅行のガイドブックを用意しました。仮想旅行より楽しむためには、現地を知る人の口コミ情報が必要。そこで本ガイドで紹介した仮想観光地の中から、いくつかの場所を選び、リアルな体験者のコメントを紹介しよう。

    南極観測支援:南極散歩はペンギンと共に

     南極では砕氷艦『しらせ』周辺の氷上を散歩することができ、気付くとペンギンがやって来て一緒に散歩を楽しめることも。青い空と白い氷、『しらせ』のオレンジ色が色鮮やかで、何ともぜいたくな散歩の時間を過ごせる。

    南極観測支援:南極は音がない静寂の世界

     無風状態の南極は、音が全くといっていいくらい聞こえない。静寂で何もない白い世界は、まるでSF映画のような幻想の世界。『しらせ』のオレンジ色の船体を見ると少しホッとできる。こんな体験はほかではできない。

    下北試験場:真夏の砂丘でまさかの遭難!?

     年に1回、砂丘を約9キロメートル歩いてごみ拾いを行う下北試験場の隊員。照り返しによる暑さと、砂に足を取られる疲労感で、最後には遭難した気分になってしまう。でも、やり切ったあとの達成感がすごい!

    海栗島:童心に帰れる分屯基地ライフ

    自然がいっぱいの海栗島では、満天の星空を堪能できる天体観測や写真撮影などがとにかく楽しい! 休日は釣りや昆虫採集などを楽しむ隊員も多く、自然の中で思わず童心に帰ってしまうような趣味で生活が充実している。

    海栗島:イルカの群れと一緒に航行

     分屯基地がある海栗島と対馬本島との往復は、船での移動が原則。このとき、たまにイルカの群れに遭遇し、船で並走をすることも。ほかの基地で勤務していたら、こんな光景を目にすることはない。

    ジブチ:蛇口をひねるとお湯が出る!?

     自衛隊唯一の海外拠点があるアフリカ東部、ジブチ共和国の首都ジブチ市。日中は50度近くまで気温が上がるでは、水道の蛇口をひねると40度くらいのお湯が出るのでびっくり。日が沈んで涼しくなるとちゃんと水が出てくるのでひと安心だが、慣れるまでは何度もびっくりしてしまう。

    ジブチ:ジブチでは消耗品でも貴重品

     文房具などの消耗品も、物資が不足しがちなジブチでは貴重品。輪ゴムや木製の洗濯ばさみ、ファスナー付きポリ袋などはボロボロになるまで使っている。どれくらい使うかというと、透明な袋が真っ白になるくらい!

    硫黄島:海底火山が爆発しビックリ!

     硫黄島の南にある海底火山「福徳岡ノ場」が爆発。噴煙が太い柱のようになって立ち上がり、自然現象のすごさを感じた。聞けばこの噴火は11年ぶりだとか。硫黄島も活火山ではあるので、ちょっと恐い……。

    南鳥島:天然アクアリウムに癒される

     日本最東端の南鳥島の周辺はサンゴ礁があり、海水もとてもクリアできれい。海岸に近付けば、熱帯魚が泳ぐ姿を見ることもできる。天然のアクアリウムは、娯楽の少ない隊員の貴重な癒しの時間になっている。

    南鳥島:渡り鳥を親心で見守る

     南鳥島は「アカオネッタイチョウ」や「アジサシ」など、渡り鳥の産卵地になっている。ひな鳥が産まれ大空に飛び立つまでの成長過程をみんなで観察し、ほっこりできる。離島ならではの貴重な体験!

    遠洋練習航海:ご褒美スイーツの極上体験

     さまざまな実習に臨む遠洋練習航海では、厳しい訓練のご褒美としてスイーツが振る舞われることもある。その名も、通称「スイーツパラダイス」。長い航海で甘いものを欲している隊員にとって、至極の時間なのだ。

    自衛隊もしも行けたらツアー・ガイドブック

    <文/臼井総理 イラスト/中川いさみ>

    (MAMOR2021年12月号)

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