•  半世紀以上にわたって優秀な搭乗員を輩出してきた小月航空基地。取材時には小月航空基地の開隊55周年を祝う記念式典が開催された。「ホワイトアローズ」が華麗な展示飛行を披露し、教官、学生、その保護者が一体となって祝った記念式典の様子をお伝えしよう。

    満を辞して「ホワイトアローズ」披露へ

    画像1: 満を辞して「ホワイトアローズ」披露へ

     2020年10月17日、小月航空基地で開隊55周年の記念式典が開催された。例年一般公開されている基地イベントなどが新型コロナウイルスの影響で中止となり、これまでなかなか展示飛行を披露する機会がなかった「ホワイトアローズ」も、この日は満を持して大空を駆け抜けた。

     群司令の坂本1佐は「長い間、訓練を継続することができたのは地域の皆さんの理解のおかげ。多くの航空要員を育てた先輩方の尽力のたまもので感謝しています」と55年の年月を振り返った。

    画像: 第71期航空学生によるファンシードリルの音楽隊と旗手。式典に華を添えるべく、本番直前まで練習に余念がなかった

    第71期航空学生によるファンシードリルの音楽隊と旗手。式典に華を添えるべく、本番直前まで練習に余念がなかった

     また航空学生がライフルを使った教練動作(ドリル)を美しいフォーメーションを組んで見せるファンシードリルを披露。同じくコロナ禍のため入隊式に出席できず、式典に招待された航空学生の保護者、約200人の前で、息の合ったドリル演技を見せていた。

    画像2: 満を辞して「ホワイトアローズ」披露へ

     式典では、近隣の岩国航空基地に配備されているUS-2救難飛行艇の展示飛行も行われ、低空飛行で観覧者の目の前を駆け抜けた。

    「ホワイトアローズ」の展示飛行を見た感想を観覧者に聞きました

    画像1: 「ホワイトアローズ」の展示飛行を見た感想を観覧者に聞きました

     岡元拓己学生の父母、寛さん(左)と智美さん(右)。「こんなにも地上の近くを飛ぶのかとびっくりです。迫ってくる機体の迫力がすごかったです」

    画像2: 「ホワイトアローズ」の展示飛行を見た感想を観覧者に聞きました

     寺岡彩花学生の父、利幸さん(左)。「とにかくかっこいいですね!『ホワイトアローズ』の後部座席に乗って展示飛行を体験してみたいと思いました」

    (MAMOR2021年3月号)

    <文/古里学 写真/長尾浩之>

    国防の空を舞う華麗なる飛行機野郎たち

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